ミイダス

プレスリリース

アセスメントリクルーティングの「ミイダス」、
新たなフィッティング評価指標「共感スキル」のアセスメントを開発。
〜職種との相関性を検証し、採用企業とのフィッティング精度の向上を目指すために試験展開開始〜

総合人材サービスのパーソルグループで中途採用におけるアセスメントリクルーティングを提唱する「ミイダス」を手がけるミイダス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社⻑:後藤 喜悦)内HRサイエンス研究所は、提供している「コンピテンシー診断(※1)」において新たな評価指標「共感スキル」を開発し、試験展開を開始しましたので、お知らせします。

 

■ミイダスとは
「ミイダス」は、一人ひとりが能力を見出し、発揮できる「適材適所」の実現を目指しており、採用基準の明確化と面接を正しく評価できる「アセスメント機能」を搭載した、アセスメントリクルーティングプラットフォームです。
この度、「コンピテンシー診断」に「共感スキル」指標を提供することで、「共感スキル」が重要視される職種へ転職を希望するユーザーの自己分析をサポートし、採用企業とのフィッティング精度の向上を目指します。

※1:コンピテンシー診断とは:あなたの持っている強み、向いている仕事、自分と相性の良い上司のタイプや部下のタイプ、ストレス要因などが分かる適性テストで、「ミイダス」に本会員登録した後に無料で受験することができます。

 

■「共感スキル」指標を開発した背景
独立行政法人労働政策研究・研修機構の各職業におけるスキル調査(※2)において、「企業的職種(営業、企画職、販売員、システムエンジニアなど)」と「社会的職種(医療従事者、接客業、教員)」は「共感に関連する職務遂行スキル因子(※3)」と強い相関(相関係数:0.57、0.70)を示しており、両職種においては「共感」が業務を行ううえで、求められている能力と考えられます。
一方で、現実的職種(製造業技術者など)、研究的職種(研究者、学芸員など)、芸術的職種(芸術家、映像関係、服飾関係など)慣習的職種(士業、公務員など)では、「共感に関連する職務遂行スキル因子」と円滑な業務遂行に相関が高くはない(※2)ことから全ての職種に求められている能力ではなく、一部の職種の適性との関連が考えられます。
HRサイエンス研究所は、企業と個人のフィッティング精度を高めることを目的として、「仕事を円滑に進めるために必要な対人関係の能力を「共感スキル」として定義し、そのアセスメント(評価)手法について研究を進めてきました。この研究により、「共感」を得点化し特徴を抽出できる質問を開発、新たな評価指標「共感スキル」として「コンピテンシー診断」に実装いたしました。

※2:労働政策研究・研修機構『職務構造に関する研究―職業の数値解析と職業移動からの検討―』(https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/0146.html
※3:※2の調査結果の職務遂行スキル5因子の「ヒューマン」に該当する項目の中で、「他者との協調」「他者の理解」「説得」「ネゴシエーション」「指導」のスキルを「共感に関連する職務遂行スキル因子」として定義

 

■「共感スキル」指標とは
ミイダスが新たに開発した評価指標「共感スキル」とは、仕事を円滑に進めるために必要な「対人関係スキル」を数値化したもので、営業職や販売職、医療従事者、教員など特定の職種やポジションにおいて特に求められる能力と考えられます。
「感情察知」「他者尊重」「感情コントロール」「他者配慮」の4つの因子から構成され、ミイダスの「コンピテンシー診断」を受検すると、その診断結果に、4つの因子を総合的に評価した「共感スキル総合得点」が算出されます。

 

●感情察知:見聞きしたことから相手の感情を推し量って知る力

●他者尊重:相手の感情や立場、価値観、考え方を尊重する力

●感情コントロール:自身の感情そのもの、または感情的な言動をコントロールする力

●他者配慮:相手の感情や立場を理解、配慮した言動ができる力

 

■「共感スキル」指標の開発プロセス
「共感スキル」は、協業するビジネスパーソン間で行われるインタラクションやコミュニケーションの中で発揮されるものであることから「ソーシャルスキル」(※5)の一要素と考えられます。 そこで、「ソーシャルスキル」生起過程の理論(※6)にある4つの因子に対応するように、「共感スキル」においても因子を4つ定義しました。
また、その4因子の妥当性及び評価尺度の検証のためにWEBアンケート調査(※7)、ワークショップ(※8)を実施し、仮説及び精度の検証・検証結果の反映を行いました。

※5:ソーシャルスキルとは:対人関係や社会生活を営むために必要なスキル
※6:人づきあいの技術-ソーシャルスキルの心理学(相川充著)(サイエンス社・2009)
※7:WEBアンケート調査共感スキル自己評定尺度の信頼性検証(2020年)・サンプル数:528名
※8:共感スキル自己評定尺度の精度検証および行動データの収集(全2回:2019年/2020年)(合計参加人数:102名)

 

■「共感スキル」指標を使った試験展開の概要
目的:「共感スキル」指標と職種との相関性の検証
対象:新規登録ユーザー、および既存ユーザーでコンピテンシー診断を受検されていない方
受検方法:
<STEP1>スマートフォンアプリ「ミイダス」、あるいは「ミイダス」ウェブサイトにて、会員登録
(スマートフォンアプリ「ミイダス」は、iOS/Androidに対応しています)
(ミイダス会員登録ウェブサイト:https://miidas.jp/login )
<STEP2>会員登録後、「コンピテンシー診断」を受検
<STEP3>「コンピテンシー診断」結果内の「共感スキル」の項目を確認

 

■「共感スキル」指標の今後の展開
今後は、「共感スキル」が重要視される職種やポジションの採用を希望する「ミイダス」利用企業へ展開します。 さらに、機能を拡張し、全ユーザーへ展開していく予定です。

 

■ミイダス株式会社について<https://miidas.co.jp/>
ミイダス株式会社は、パーソルグループ全体のHR領域におけるイノベーション推進を牽引し、より一層の企業の人材ニーズに対する貢献を目的として、2019年4月に発足しました。
ミイダス株式会社が運営するアセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」は、2015年11月よりサービス提供を開始しており、2019年にはHRアワード2019「プロフェッショナル人材採用・雇用部門」最優秀賞を受賞。
現在では、導入社数120,000社を超えるサービスとなりました。

 

■HRサイエンス研究所
HRサイエンス研究所は「人の科学」と「データの科学」を両輪として研究を遂行し、「ミイダス」を通じて価値を提案していくための組織として創設されました。
同研究所は「仕事で発揮するソーシャル・スキルのアセスメント開発」「ゲームを利用したアセスメント開発」「ミイダスが保有するビッグデータを利用した機械学習による次の転職先の予測」などの研究を進めており、今後は科学に基づいた新しい転職のあり方や働き方を提案、最終的には「ミイダス」を通じてのサービス化を目指しています。

 

■「PERSOL(パーソル)」について<https://www.persol-group.co.jp>
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」をはじめ、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。
また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」、クラウド型モバイルPOSシステム「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。

 

本件に関するお問い合わせ

パーソルイノベーション株式会社 コーポレート統括部 広報室
TEL:03-6757-4259 FAX:03-6385-0735 MAIL:pino_pr@persol.co.jp

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